清長story

story2「良いレビューを獲得するために。
WMSの導入と、受注管理システム
との連携」

2006年当時のEC 事業者様からのニーズは、どんどん増え続ける大量の出荷を捌く事が第一でした。しかし、楽天市場が牽引していたEC 市場がどんどん成長していくにつれ「あすらく」への対応やギフト梱包、レビュー対策など、店舗側での差別化の必要性が高まってきました。広がってきた購入者のニーズに対応する必要が出てきたのです。

また、ネットショップに商品を出すだけで飛ぶように売れる時代だった為に、商品のSKU 数も膨れ上がり、一つのショップで大量の商品を取り扱うようになってきていました。大量の商品を並べるロングテールでの販売手法が強かったですね。

そうなると、従来通りのバイヤー個人での管理では膨れ上がる倉庫に置いてある在庫に対応しきれなくなってきます。そこで「在庫管理」と言うニーズが浮上してきました。また、レビューに直接影響する、欠品や誤配などについても求められるレベルが上がってきた為、ネクストエンジン(Hamee 株式会社が提供)を始めとする受注管理システムが一般的に。

清長でも導入したばかりのWMSとネクストエンジンを繋ぎ、出荷スピードを落とさずに品質の向上に取り組んでいくことになります。

通販物流専門の倉庫を建設

EC市場が徐々に成長してくるにつれ、配送までのスピードやレビュー対策の重要性も増してくる為、スピードとクオリティを両立する必要がありました。前述した、WMSとネクストエンジンの連携もそのための取り組みの一つですが、もう一つの大きな要素として「働く環境」の整備が必要でした。

そのために新たな倉庫を通販専門倉庫として1から設計(2011年に完成)。清長として二棟目の倉庫です。空調を完備し、照明も明るく、現場のスタッフさんに気持ちよく働いてくれるような環境を作りました。物流倉庫でここまで環境が良いところは殆ど無いと思います。

現在でも働きやすい環境は重要視しています。例えば、倉庫の現場スタッフの95% を占める女性パートさんの有休取得率は100% に近い数字をキープしています。さらに週2 日、1 日3時間からでも勤務できるよう、多様な就労パターンを用意しています。何より、スタッフさんには長く働いて貰いたいと思っているからです。結局、どんなに良いシステムを導入しても、どうしても人の手が必要になります。最終的には人が配送品質に関わってくるのです。

実は、2013 年の楽天スーパーセールの際には、あまりの忙しさに社員・スタッフの何人かが辞めてしまうという苦い経験もしました。当時の状況を深く反省し、そこから5年かけて今の環境を整備しました。今では、近隣に住む主婦が殆どである現場スタッフの方々の就労年数も長くなっており、結果として安定した配送品質を提供できている事に感謝しています。

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