高度管理医療機器ならではのトレーサビリティの確保|株式会社カラコンワークス
| 会社名 | 株式会社カラコンワークス |
|---|---|
| ご担当者名 | 篠池 真由香 様 |
| 取り扱い商材 | カラーコンタクト |
| 販路 | 自社EC/楽天市場/Amazon/Yahoo!ショッピング |
カラコンワークス様は、『LuMia』(ルミア)をはじめとする自社カラコンブランドを保有し、自社ブランド以外にも広くカラコンブランドを取り扱うカラコン通販サイト「Mew contact(ミューコンタクト)」を運営していらっしゃいます。
今回は、新規事業としてMew contactを立ち上げたご本人であるカラコン事業部 部長の篠池様に、ECサイト立ち上げから商品企画、物流委託に至るまでをお伺いしました。
目次
企業資産を活かすためのEコマース事業
━━Mew contactについて教えていただけますか
2025年の3月31日をもって、フリュー株式会社から株式会社カラコンワークスへ、Mew contactを含むカラーコンタクトレンズ(以下カラコン)販売事業の事業譲渡が行われました。私も4月1日から株式会社カラコンワークスへと移り、現在も運営を行っています。
Mew contactは、フリュー株式会社で2013年11月にオープンしたカラコン通販サイトです。
━━Mew contactを立ち上げたきっかけについて教えていただけますか
フリューはプリントシール機のシェアNo.1ですので、若年女性へのインタビュー等を定期的に実施していたり、プリントシール機関連サービスの会員を保有していました。
そこで、この企業資産を活かした新規事業を立ち上げられないか?と思い、同じ顧客属性であるカラコンEC事業を計画しました。
━━商材をカラコンに決めた理由を教えていただけますか
プリントシール機の会員様を対象に、ネットで買うものについてアンケートを取ったところ、1位が洋服で2位がカラコンでした。
カラコンの市場が拡大していることや、フリューはプリントシール機を通じてバーチャルで女の子を可愛くする会社だったので、リアルでもカラコンを付けて女の子に可愛くなってもらえるというのは、親和性があるなと。
あとは、何よりも当時カラコンの安全性への意識が低かったことも決め手です。
特に韓国から個人輸入したカラコンの色落ちなどが問題になっていました。
女の子たちが、安価な粗悪品をつけてしまったり、眼科の受診もしていなかったりといった状況だったので、正しい知識を啓蒙して、安全にカラコンを利用してほしいと思いました。

カラコンレビューサイトのパイオニアとして
━━Mew contactの特徴やこだわりについて教えていただけますか
2013年当時、カラコン通販サイトを調査すると、メインカラーがピンクや黒を基調とするデザインや、バナーがずらっと並んでいて、スマホで検索しづらそうなサイトが多かったんです。
なのでMew contactはエメラルドグリーンやブルーに近い色をチョイスして、可愛いと同時に安全性なども連想していただけるようなイメージカラーにしました。そして、検索のしやすさにもこだわりました。
サイトデザイン以外にも、スタッフがカラコンを実際に試着したレビューを掲載する「カラコンレビューサイト」を運営しました。
当時はサイトの販売画像は全てメーカーから提供されたものを使用するのが一般的で、かなり加工された目の画像だったんです。
Mew contactでは取扱い商品を、試着レビューして情報提供することで、安心して買っていただけるようにしました。
現在はInstagramでユーザーレビューをすぐに見つけられるような時代ですが、当時、Mew contactが行ったカラコンレビューサイトは、カラコン通販サイトの多くが取り入れました。

━━製品の特徴について教えていただけますか
カラコン事業としては、通販サイトが「Mew contact」(本店、楽天店、Yahoo店、Amazon店)。自社ブランドの・LuMia(ルミア)・UPD(アプデ)・FAIRY(フェアリー)があります。
中でも、LuMiaは、2016年に「バレないけど盛れる」いわゆる裸眼系のカラコンとして開発しました。
カラコンの「いかに盛るか」という足し算の発想から「いかにバレずに盛るか」という引き算の発想に転換したブランドです。
カラコンをつけて盛りたいけど別人になりたいわけではないというユーザー様のニーズにお答えしました。
自分なんだけど、自分史上最高に可愛いっていうのが大事だと思うんですよね。
LuMiaは、付けているのが自分だけには分かる、けど人には分からない絶妙なラインになっているので、今では「LuMiaをつけているのが私の顔」となっている、長期のご愛用者様が沢山いらっしゃいます。

高度管理医療機器ならではのトレーサビリティの確保
━━物流アウトソーシングを検討するきっかけについて教えていただけますか
フリューにも物流機能はありましたが、プリントシール機や大きなぬいぐるみなどを発送するような物流倉庫だったため、急にカラコンのような医療機器を取り扱うことはできませんでした。
カラコンは商品のSKUも膨大ですし、ロット管理や使用期限管理も必要です。
医療機器のため高度管理医療機器の免許も取得しないといけないとなると、これはアウトソースするしかないなという判断になりました。
そういった背景から、まずはカラコン通販の物流業務を既に受託している物流会社様へ委託することにしました。
━━初めて物流を委託した際のエピソードを教えていただけますか
物流の立ち上げ初期は私自身も倉庫に通い詰めてWMSの繋ぎ込みやネクストエンジンの設定などを行っていました。
Mew contactは、在庫を持っている商品と取り寄せの商品を両方扱っていたため、
・15時までの注文で当日出荷
・注文が入り次第メーカーへ発注し、入荷したら即日出荷
上記を実現するための業務フローを試行錯誤して作成しましたね。
入荷したものを即日出荷するというのが難しかったです。
システム連携と将来を見据えた拡張性
━━清長に物流をアウトソーシングする切り替えのきっかけを教えていただけますか
売上規模が大きくなって、当時委託していた物流会社様のキャパを越えてしまったため、新たに委託できる物流会社様の選定が必要になりました。
━━どのように清長を知っていただきましたか
EC業界の方々が集まるコミュニティのようなものがありまして、そこで物流会社を改めて探しているという話をしたところ、清長様をご紹介いただきました。
━━選定する中で重要視していたポイントを教えていただけますか
順調に出荷件数も増えていたので出荷数のキャパや、今後を見据えた拡張性などを重要視していました。
もちろん費用面も考慮していましたが、商品がお客様に届く最後の接点である物流は、カラコンというリピート商材であることも相まってクオリティを落としてはいけない部分ですので、安さだけで選ぶ方針ではなかったですね。
他にはシステムの連携など自動化、作業効率化も選定の中で重要視していました。
安心の実績と柔軟な対応
━━清長に物流を委託することを決めた理由を教えていただけますか
自動梱包機など倉庫の設備が充実していたことや、スタッフさんの就労環境、会社規模など網羅的に検討した結果、清長様に委託することに決めました。
━━物流を清長に委託した効果について教えていただけますか
物流全般のサービスレベルがとても高く、決まった手順をしっかりと対応していただけるのですごく助かっています。その手順も随時見直し、業務フローも一緒に改善しています。
また、自動梱包機の導入で、1日の出荷可能数も増えましたし、倉庫の拡張性があるおかげで急な入庫などにも臨機応変にご対応いただいています。
在庫を持たずに受発注で販売していた商品を、売れ行きがいいため在庫を持つことにすると、急に1,000箱など大量に入荷する場合があります。あとは、メーカーが終売を決定し、急に在庫の返品が必要になったりすることもあります。突然の入出荷のご依頼にも柔軟に対応していただけていることは、とてもありがたいです。
また、土日祝も稼働いただいているおかげで、お客様へほぼ年中無休のサービスが提供できています。『いつでもすぐ届く』というサービスが提供できているのは清長様のおかげですね。ありがとうございます。
編集後記
今回インタビューさせていただいた篠池様は0からカラコン事業「Mew contact」を立ち上げたご本人ということで、事業の立ち上げから現在に至るまでリアルな実体験を元にお話をいただきました。
市場を客観的に観察する視点や今までの当たり前ではなく、ユーザーが欲しているサービスや商品を生み出す企画力などマーケティング的な視点においても学ばせていただきました。
現在、4年ほど物流を委託いただいており、物流品質や臨機応変な対応などご満足いただいているとのことで非常にありがたいお言葉をいただきました。
カラコン事業をフリュー株式会社様から株式会社カラコンワークス様に事業譲渡してからも、以前と変わらず物流面からサポートして参りますので今後とも何卒よろしくお願いいたします!



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