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物流コスト削減の基本|内訳と改善・適正化方法を分かりやすく解説

物流コスト削減の基本|内訳と改善・適正化方法を分かりやすく解説

輸送費や資材費、人件費が増え、「どこから見直せばよいのか分からない」と悩むEC・通販事業者もいるでしょう。物流コストを抑えるには、単に費用を削るのではなく、内訳と上昇原因を把握し、品質や業務負荷とのバランスを取ることが大切です。

当記事では、物流コストの主な内訳と上昇原因、適正化・改善の進め方、物流アウトソーシングを検討する際のポイントを解説します。

物流コスト削減とは?コストを適正化するための基本

物流コスト削減とは、商品の移動や保管、入出荷、梱包、管理などにかかる費用を見直し、無駄を抑えて適正な水準へ近づける取り組みです。物流コストには運賃だけでなく、倉庫利用料、人件費、梱包資材費、システムの導入・運用費なども含まれます。

重要なのは、金額だけを一律に下げるのではなく、物流品質や顧客満足度、現場の業務負荷とのバランスを考えることです。過度な費用圧縮は誤出荷や配送遅延を招き、返品・再発送や顧客対応の負担を増やす可能性があります。物流全体を把握し、自社に必要な品質を保ちながら、コストを適正化することが基本です。

物流コストの主な内訳

物流コストの内訳は、主に輸送費、荷役費、保管費、包装費、物流管理費の5つです。輸送費だけに注目すると、ほかの工程にある負担や改善余地を見落とすおそれがあります。各費用がどの工程で発生しているか確認しましょう。

輸送費

輸送費は、商品を仕入先から倉庫へ運んだり、倉庫から購入者へ届けたりする際に発生する費用です。配送業者へ支払う運賃のほか、自社便では燃料費、車両維持費、ドライバーの人件費などが含まれます。

配送距離、荷物の重量・サイズ、配送頻度、納期などによって変動します。ECでは小口・多頻度配送になりやすく、同じ売上でも出荷件数や配送条件の変化によって負担が増える点に注意が必要です。

荷役費

荷役費は、倉庫や物流センターで商品を動かす作業にかかる費用です。荷下ろし、入庫、棚入れ、ピッキング、仕分け、検品、搬送、トラックへの積み込みなどが該当します。

人手を要しやすいため、作業動線が長い、商品の保管場所が分かりにくい、手順が担当者ごとに異なる(属人化している)状態では、作業時間と人件費が増えやすくなります。物量に合った人員配置や作業ルールの標準化が重要です。

保管費

保管費は、商品を倉庫や物流センターで保管・管理するための費用です。自社倉庫では賃料、光熱費、設備維持費など、外部倉庫では保管スペース・作業スペースの利用料などが該当します。

在庫量・業務量が多いほど必要なスペースが広がり、保管期間が長いほど費用も積み上がります。売れ行きに対して在庫が過剰になっていないか、滞留在庫が場所を圧迫していないかを確認しましょう。

包装費

包装費は、商品を保護して出荷するための資材費と梱包作業費です。段ボール、袋、緩衝材、テープ、ラベルなどが含まれます。

箱が過度に大きいと、資材費だけでなく配送サイズにも影響します。また、資材の種類が多すぎると選定や補充の負担も増えるでしょう。一方、資材を減らしすぎると破損リスクが高まるため、商品保護に必要な強度とのバランスが欠かせません。

物流管理費

物流管理費は、物流全体を管理・運営するための費用です。受注・在庫・出荷管理に使うシステムの導入費や利用料、保守費、管理担当者の人件費などが該当します。

受注管理システム(OMS)は複数のモールやカートの注文情報をまとめて管理し、倉庫管理システム(WMS)は在庫の保管場所や入出荷作業などを管理します。役割を整理し、重複入力や手作業が増えていないかの確認が必要です。

WMSと受注管理システムを連携させた清長の取り組みを下記の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

レビュー対策のニーズと労働環境改善:清長ストーリー2

物流コストが上昇する原因

物流コストが上昇する主な原因の1つが、燃料価格や配送単価、梱包資材費の上昇です。トラック輸送の燃料費が上がれば運賃に影響し、段ボールや緩衝材の価格上昇は包装費を押し上げます。

物流業界ではドライバーや倉庫作業員の人手不足も続いており、人材確保や賃金、採用・教育にかかる負担が増えやすい状況です。需要の波に合わせた臨時人員の確保や残業が増えると、荷役費や管理費も上昇します。

EC市場の拡大にともなう小口配送・多頻度配送の増加も、物流コストの上昇原因となります。注文数が増えるほど、ピッキング、検品、梱包、出荷、配送の回数が増えるためです。翌日配送や時間帯指定、ギフト対応、同梱物の切り替えなど顧客ニーズが多様化すると、作業工程も複雑になります。

さらに、複数の販売チャネルや倉庫、配送会社を利用していると、サプライチェーン全体の費用が把握しにくくなります。物流コストを適正化するには、外部環境による上昇と、自社の在庫・作業・配送設計に起因する上昇を分けて整理することが大切です。

物流コストを適正化・改善する方法

物流コストを見直す際は、単価の引き下げだけを目的にせず、物流品質や顧客満足度を維持できる方法を選ぶことが大切です。現状を把握し、商材・物量・配送エリアに合った体制を整えることが、無理のない適正化につながります。物流コストを適正化・改善する3つの方法を紹介します。

物流コストの内訳を見える化する

まず、輸送費、荷役費、保管費、包装費、物流管理費を工程別に分け、月ごとの金額と作業量を整理します。売上に対する物流費率に加え、1件当たりの出荷費用、保管費、作業時間、返品・再発送の件数などを確認すると、変化の原因を捉えやすくなります。

費用が増えた工程が分かれば、配送サイズの見直し、滞留在庫の整理、作業動線の改善、資材の共通化などの検討が可能です。OMSやWMSのデータも活用し、数値をもとに対策の優先順位を決めましょう。

倉庫や物流拠点を見直す

倉庫や物流拠点の場所・数・規模は、保管費と輸送費の両方に影響します。拠点を分散すると配送距離を短くしやすい一方、拠点ごとの賃料、人員、設備、在庫が必要です。集約すると在庫や作業をまとめやすくなりますが、配送先によっては距離が長くなる場合があります。

出荷量、配送エリア、納期、商品の保管条件、繁忙期の物量を踏まえて検討しましょう。倉庫の品質や運用体制を確認する際は、下記の記事も参考にしてください。

物流倉庫の良し悪しが分かる!倉庫見学で確認すべき4つのチェックポイント!

物流アウトソーシングの活用を検討する

自社で人員や保管スペースを確保し続けることが難しい場合は、物流アウトソーシングも選択肢です。入荷、保管、在庫管理、ピッキング、検品、梱包、出荷などを専門事業者へ委託し、外部の設備やノウハウを活用できます。繁忙期の物量変動に対応しやすくなり、自社がコア業務へ集中しやすくなる点もメリットです。

ただし、委託すれば必ず費用が下がるわけではありません。現在の人件費や賃料、資材費、システム費と、委託後の保管料・作業料・配送料などを比較し、物流品質や対応範囲も含めて判断しましょう。コストの軽減が期待できるかだけでなく、業務負荷や出荷精度、事業拡大への対応力まで確認することが大切です。

委託範囲や選び方については、下記の記事も参考にしてください。

3PLとは?1PL・2PLとの違いや利点・活用事例を徹底解説

まとめ

物流コストは、主に輸送費、荷役費、保管費、包装費、物流管理費から構成されています。適正化を進めるには、まず工程別の費用と作業量を見える化し、燃料費や人手不足などの外部要因と、自社の在庫・拠点・作業設計に関する課題を整理することが重要です。

自社だけでの改善や物量変動への対応が難しい場合は、物流アウトソーシングも検討しましょう。清長では、EC物流の知見を生かし、保管から梱包・出荷まで、事業規模や商材に応じた最適な物流体制をご提案しています。現状の物流コストや業務負荷を見直したい方は、下記よりお気軽にご相談ください。

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