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楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?料金や利用の流れを解説

楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?料金や利用の流れを解説

楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場に出店する店舗の入荷から出荷までを任せられる一括で委託できる物流アウトソーシングサービスです。「受注が増えるほど梱包や出荷に追われ、商品企画や販促まで手が回らない」といった課題を抱えるEC事業者に広く活用されています。

当記事では、RSLの仕組みと料金体系、フルフィルメント by Amazon(FBA)との違い、メリットとデメリット、申し込みから稼働までの利用の流れを解説します。自社ECの委託先として適切かどうか、見極める材料としてご覧ください。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?

楽天スーパーロジスティクスは、楽天市場に出店する店舗の商品を預かり、入荷、保管、梱包、出荷までを引き受ける物流アウトソーシングサービスです。店舗が受注管理システムから出荷指示を出すと、倉庫スタッフが梱包し、日本郵便と佐川急便が購入者へ届けます。ここでは、RSLの全体像を、FBAとの違い、物流センターの場所、料金体系、利用条件の4つの観点に分けて解説します。

楽天スーパーロジスティクスとAmazon FBAの違い

RSLとFBAは、利用条件や料金、配送サービスの仕組みが異なります。FBAはAmazonの物流代行サービスで、他モールの注文を出荷する場合にはFBAマルチチャネルサービスを利用します。以下では、RSLとFBAマルチチャネルサービスを比較します。

比較項目 楽天スーパーロジスティクス FBAマルチチャネルサービス
利用できる事業者 楽天市場の出店店舗 Amazonの出品用アカウントを持つ事業者
通常配送の基準 遅くても翌日中に出荷 出荷日の約束はなし
配送対応 当日15時29分までの出荷指示で翌日中に配達(対応エリアは拠点により異なる) 通常配送・お急ぎ便・お届け日時指定便に対応
当日配送 対応なし 一部エリアで対応
配送会社 日本郵便と佐川急便 複数の配送業者と提携
在庫保管手数料(商品体積1,000cm3あたりの月額) 7.5円(税抜・通年) 1~9月:小型・標準5.676円、大型・特大型3.278円、服・ファッション小物・シューズ・バッグ3.10円

※2026年9月時点の情報を参照

繁忙期の出荷条件や配送日数も、導入前に確認しておきましょう。FBAは年末年始やAmazonのイベント時に翌日配送を依頼できない場合がありますが、RSLは楽天のイベントスケジュールを把握し、出荷波動に対応します。

楽天スーパーロジスティクスの物流センターの場所

RSLの物流センターは、関東、関西、九州に合計10か所あります。内訳は千葉県の流山、習志野、松戸、埼玉県の所沢、神奈川県の中央林間、相模原、大阪府の枚方、八尾、茨木、福岡県の福岡です。

納品先の拠点は店舗側では選べません。倉庫の状況に応じて楽天側が決める仕組みのため、自社に近い拠点を希望しても指定はできません。納品の輸送費は、拠点が離れる可能性も含めて見積もってください。

楽天スーパーロジスティクスの料金体系

RSLの料金は、在庫保管料、出荷作業料、資材料、配送料の4項目が基本です。2025年6月に料金体系が見直され、それまで楽天市場と同一料金だった、他ECで受注した分の出荷に対して、他サイト対応料が別途かかる仕組みに変わりました。

料金項目 金額の目安(税抜)
在庫保管料 商品体積1,000cm3ごとに月7.5円。月末時点で保管期間450日以上の在庫には1,000cm3ごとに23円が長期在庫保管手数料として加算
出荷作業料 極小サイズ52円、小サイズ84円、中サイズ105円、大サイズ210円
資材料 21円(メール便:3cm)~111円(宅配便160サイズ)
配送料 199円(メール便:3cm)~1,047円(宅配便160サイズ)、沖縄県宛の一部商品を除き全国一律
他サイト対応料 14円(メール便:3cm)~62円(宅配便160サイズ)

※料金は2026年9月時点の参考価格です。最新の適用料金・条件は見積もり時にご確認ください。

利用料金は、商品の体積や保管日数、出荷点数、発送時の梱包サイズなどによって変わります。長辺27.5cm、短辺10cm、高さ9.4cmの水筒を10日間保管して60サイズで出荷した楽天公式の例では、在庫保管料6円、出荷作業料84円、資材料28円、配送料422円の合計540円(税抜)となります。自社出荷と比べる際は、保管料と人件費も並べて試算してください。

出典:楽天ロジスティクス事業「サービスの詳細|楽天スーパーロジスティクス(RSL)」

楽天スーパーロジスティクスの利用条件

RSLを利用できるのは楽天市場の出店店舗だけです。未出店の事業者は利用できず、出店の申し込みが前提になります。預けられる商品や依頼できる作業にも条件があり、以下は取り扱いの対象外です。

  • 危険物、毒物、劇物
  • 医薬品、医療機器
  • 梱包されていない商品
  • 納品時に組み立てや設置が必要な商品
  • 自社オリジナルの梱包資材を使った発送
  • 製品表示や品質表示ラベルの貼付作業

倉庫の保管環境も確認しておきたい点です。冷凍商品も取り扱っていますが、利用には事前の申し込みが必要です。常温・冷凍それぞれの保管条件と、自社商材の取り扱い可否、品質変化が起きた場合の補償範囲を事前に確認しておきましょう。

楽天スーパーロジスティクスのメリット

RSLを導入する利点は、作業負担の軽減だけではありません。楽天市場の配送評価につながる出荷体制や、物流データの可視化まで含まれます。ここでは、楽天スーパーロジスティクスのメリットを5つに分けて解説します。

物流業務を一括で委託できる

RSLに任せられるのは、入荷、保管、梱包、出荷という物流の主要工程です。店舗に残る日々の作業は受注管理システムからの出荷指示が中心になり、商品を触る作業から離れられます。倉庫では海外からのコンテナ入荷や、不着返品の受け入れにも対応可能です。

空いた時間を売上につながる業務へ回せる点が、委託の本当の価値です。梱包スタッフの採用や教育、繁忙期のシフト調整といった人手の悩みも解消できます。物流の委託形態を広く比べたい場合は、3PLの仕組みもあわせてご確認ください。

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土日祝日・年末年始の出荷に対応している

RSLは、土日祝日や年末年始、ゴールデンウィーク、お盆を含めた365日の出荷に対応しています。当日15時29分までの出荷指示で、翌日配送への対応が可能です。自社で土日の出荷体制を組むには休日出勤や交代勤務が要りますが、委託すれば人員配置は不要です。

大型セールの出荷集中にも対応できます。RSLは楽天スーパーSALEやお買い物マラソンのスケジュールを把握して出荷波動に対応するため、セールや週明けに注文が積み上がっても出荷が滞りにくくなるでしょう。翌日配達の対応エリアは利用する拠点によって異なるため、見積もりの段階で確認してください。

ラッピングや販促物の同梱などにも対応できる

RSLはオプションを追加すると、梱包の中身まで作り込める点も利点です。ギフト用ラッピング、チラシや販促物の封入、食品やサプリメントの商品期限管理、コンテナ入庫といったオプションが用意されています。商品期限管理を付けると、消費期限が近い在庫から順に出荷される仕組みです。

同梱物は再購入につながる接点になります。同梱したチラシは購入者の目に入りやすく、次回使えるクーポンや関連商品の案内を届ける手段として使えるでしょう。梱包資材は店舗指定のものを使えないため、開封時の体験は同梱物で設計する形になります。

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「Rakuten最強翌日配送」へ対応しやすくなる

RSLの出荷体制は、楽天市場の配送評価を上げる近道です。「Rakuten最強翌日配送」は2024年7月に本格運用が始まった配送品質向上制度で、RSLのお届け日時表示サービスを使うと、ラベル獲得に必要な店舗基準のうち納期遵守率、6日以内お届け比率、月間出荷件数が免除されます。自社出荷でラベルを狙う場合は、上記の基準を実績で満たさなければなりません。

ラベルは購入者が商品を選ぶ段階で目に入ります。検索結果や商品ページで翌日配送に対応していると一目で分かれば、急いで受け取りたい購入者から選ばれやすくなるでしょう。到着の速さが売上を左右する構造は、ラストワンマイルの動向からもうかがえます。

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RSLカルテ機能によって物流データを数値化できる

RSLカルテは、自社の物流状況を数値で確認できる分析レポートです。物流コスト推移、入荷数と出荷数と保管数の基本情報、長期保管傾向、売れ筋商品の欠品日数という4つの機能で構成され、改善すべき課題が見えてきます。物流コスト推移では在庫保管料やオプション作業料の内訳まで確認可能です。

数値があると、打ち手を具体的に決められます。長期保管傾向で滞留している商品を特定すれば在庫処分やセールの対象を選べ、売れ筋商品の欠品日数を見れば発注のタイミングを見直せます。勘に頼った在庫管理からデータにもとづく判断へ切り替えられる点が、RSLカルテの役割です。

楽天スーパーロジスティクスのデメリット・注意点

RSLには、導入前に把握しておきたい制約もあります。押さえておきたいのは、商品のサイズや保管期間、準備期間、必要なシステムが自社の条件に合うかどうかです。ここでは、楽天スーパーロジスティクスのデメリットと注意点を4つに分けて解説します。

3辺合計260cm超・重量50kg超の商品は取り扱えない

RSLには商品の大きさと重さの上限があります。3辺合計が260cmを超える商品、重量が50kgを超える商品は取り扱いの対象外です。3辺合計が160cmを超える商品は可否が個別の確認となるため、預ける前に問い合わせてください。

大型家具や家電を扱う店舗は、商品ごとの仕分けが前提です。上限を超える商品は自社出荷や別の倉庫で対応し、上限内の商品だけをRSLへ預ける運用になります。保管数量そのものに上限はないため、サイズ条件を満たせば在庫量が増えても預けられます。

大型商品や衣料品を長時間預ける場合はコストが高くなりやすい

RSLの費用には、出荷毎の作業費と配送料だけでなく、預けている間の保管料も含まれます。在庫保管料は商品体積1,000cm3ごとに月7.5円で、月末時点で保管期間が450日以上の在庫には1,000cm3ごと23円の長期在庫保管手数料が日割りなしで加算されます。

水準はFBAと並べると明確です。1月から9月のFBAは、大型と特大型が1,000cm3あたり月3.278円、服やシューズなどが3.10円です。いずれも税込表示のため、RSLの7.5円を税込へ換算した8.25円と比べると、1月から9月の大型商品や衣料品ではRSLが2.5倍を超える計算になります。

以上よりRSLでは回転の速い商品だけを預ける判断が有効です。売れ行きの良い商品はRSLに置き、動きの遅い在庫は自社倉庫へ回せば、コストの最適化が期待できます。滞留商品は棚卸資産回転率に表れます。

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申し込みから実際の稼働までに1.5~3か月程度かかる

RSLの導入には、申し込みから稼働開始まで1.5~3か月程度の準備期間を見込んでおきましょう。契約後は入荷計画の作成やシステム設定、運用テストなどが必要です。実際にかかる期間は、店舗の準備状況や倉庫の受け入れ状況によって異なります。

繁忙期や大型セールに間に合わせたい場合は、希望する開始日から逆算して早めに見積もりを依頼し、担当者とスケジュールを調整してください。

RSLに対応する受注管理システム(OMS)が必要になる

RSLと店舗をつなぐには、対応する受注管理システム(OMS)の導入が前提です。受注管理システムは複数のモールやカートの受注情報を一括管理し、RSLへ出荷指示データを渡す役割を担います。対応するOMSはBOSSやネクストエンジン、CROSS MALLなどが挙げられます。

受注管理システムと混同しやすいのが、倉庫管理システム(WMS)です。どちらも在庫の数を扱いますが、受注管理システムは販路をまたいだ受注情報と在庫連携を、倉庫管理システムは商品の保管場所といった倉庫運営の情報を管理します。店舗側が用意するのは受注管理システムです。

販路や倉庫を併用する場合は、事前の設計が必要です。楽天市場以外のモールや自社ECを持つ店舗では、どの商品をどこに置き、在庫数をどの販路へ反映するかを決めておかないと在庫数のずれや欠品を招きます。

楽天スーパーロジスティクスの導入・利用の流れ

RSLの導入方法は、契約までの3ステップと稼働準備の段階に分かれます。契約後は店舗ごとに専任の担当が付き、安定稼働まで伴走する体制です。ここでは、楽天スーパーロジスティクスの利用の流れを5つのステップに分けて解説します。

見積もりを依頼する

最初の手続きは見積もりの依頼です。楽天市場に出店している店舗は、店舗運営Naviまたは担当のECコンサルタント経由で見積もりフォームへ入力します。フォーム入力後に見積もりが提示されるまでの期間は、1営業日程度です。

依頼の段階で商品情報を揃えておくと、見積もりの精度が上がります。商品のサイズと重量、月あたりの出荷件数、保管したい在庫数をまとめておけば、自社の条件に沿った料金提案を受けられるでしょう。

申し込み手続きを行い契約を締結する

提示された見積もりの内容を確認し、契約へ進みます。見積もりは担当者から説明を受けられるため、料金の内訳や前提条件を確かめてから判断を下せます。申し込み書類は担当者から案内される流れです。

確認したいのは、自社の商材が条件に収まるかどうかです。サイズや重量の上限、温度管理の要否、オプションの必要性を見積もりの段階で詰めておけば、稼働後の想定外の追加費用を避けられます。

倉庫利用に必要な情報登録を進める

契約が済むと、専任の物流コンサルタントによる導入コンサルティングが始まります。店舗の状況をヒアリングした後、倉庫利用に必要な情報登録、入荷計画の作成、商材と数量と運用の確認を進める流れです。希望する利用開始日から逆算した入荷スケジュールが作られ、倉庫の保管スペース確保と受け入れ準備も並行します。

商品情報の登録は、店舗側でも準備が必要な工程です。商品ごとのサイズや重量、バーコードの情報を揃える必要があるため、担当者と作業期間を確保してから着手してください。

受注管理システムとRSLを連携する

情報登録と並行して、受注管理システムとRSLをつなぐ設定に入ります。RSL側から連携設定のサポートを受けられ、あわせてRSLのサポートツールの案内もあります。RSLに対応していれば、すでに使っている受注管理システムを継続して利用することも可能です。

連携設定では、出荷指示が正しく倉庫へ渡るかどうかが要点です。商品コードの対応付けや配送方法の指定を誤ると、入荷処理や出荷でエラーが起きます。設定した内容は運用テストの前に一度見直しておくと安全でしょう。

運用テストの後に利用を開始する

稼働の前には、リハーサルとして運用テストがあります。入荷から出荷までを想定したシステム操作の説明を受け、保管フロアを決めてから利用開始となります。初回の入荷と初回の出荷は、サポートを受けながら進める形です。

テストは操作を覚える場としても使えます。担当者が実際の画面で出荷指示を出す手順を確認しておけば、稼働初日の混乱を防げるでしょう。

まとめ

RSLは、楽天市場の出店店舗が物流業務を一括して委託できるサービスです。料金は保管・出荷作業・資材・配送の4項目が基本で、他モール出荷には別途料金がかかります。商品条件や保管コスト、導入準備期間も確認しましょう。

なお、株式会社清長が提供する「ロジプレミアム」も、入荷から保管、梱包、出荷まで対応するEC物流代行サービスです。独自資材を使った梱包やノベルティの出し分けといった物流業務の細かいカスタマイズが可能で、楽天スーパーロジスティクスと併用されているEC事業者様も多数おられます。

最強翌日配送の認定基準も満たしておりますので、楽天市場に出店中で物流業務に課題をお持ちの事業者様は、ぜひご相談ください。

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