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依頼前に知っておきたい!発送代行のメリットデメリットや業者の選び方

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投稿:2018/06/20 更新:2023/08/29

 

EC運営会社やネットショップで売り上げが伸びてくるとぶつかる問題が、発送業務に割かれる時間です。業務時間の半分以上を発送に充てている場合には、それがネックとなって売り上げが伸び悩むこともあるでしょう。そんなときに頭をよぎるのが、発送代行業者への発送業務の依頼です。しかし、発送代行業者といってもサービスの内容や、得意分野などが異なり、どの業者を選べば良いのか迷っている人もいるのではないでしょうか。ここでは、発送代行を利用するうえでのメリットやデメリット、また業者の選び方について紹介します。

■3つ!発送代行のメリット

EC運営会社などで発送代行を利用すると、3つのメリットがあります。1つ目のメリットは、販促企画などの本業に集中できるという点です。ECサイトは店舗を必要とせず、24時間商品を販売することが可能です。そして、その業務を大きく分けるとフロント業務とバックエンド業務に分けることができます。フロント業務とはECサイトの認知度の向上や販促企画など商品を販売するまでの業務です。一方、バックエンド業務とは商品が売れた後の商品発送や購入者への対応などが該当します。商品の発送に問題が無いと仮定すると、ECサイトの利益の大きさはフロント業務でいかに多くの商品を販売できるかにかかっていると言えるでしょう。そのため、バックエンド業務の要となる商品の発送を代行業者に任せることで、ECサイト運営者は販促企画に集中し、より多くの利益を生むことができるでしょう。
2つ目のメリットは発送コストを抑えられるという点です。ECサイトの中には自社で発送を行っているところもありますが、発送代行を利用することで発送コストを抑えることが可能な場合があります。発送代行というと、単に商品を発送するだけのイメージを持っている人もいるかもしれませんが、そのサービス内容は商品の保管、入出庫、配送、返品対応など、商品が購入された後、購入者に商品が届くまでの全ての作業をカバーしている業者もあります。そして、複数の会社から発送業務の委託を受けることで、倉庫を効率的に利用して商品の保管コストを下げたり、商品を混載することで発送コストを下げたりすることが可能になるのです。
3つ目のメリットは発送の質が安定する点です。商品の破損や間違え、商品到着の遅延など発送に関するミスはEC運営会社にとって大きなマイナスと言えます。消費者はECサイトやネットショッピングの普及により同じ商品を他社と比較することが容易になり、より価格が安く迅速に発送してくれる会社を選ぶことができるようになりました。しかし、価格競争には限界があるため、発送を専門業者に任せて質を安定させることは、EC運営会社によって大きなメリットとなり得るでしょう。また、物流における損失は発送代行業者によって補償される場合も多いため、発送ミスなどで生じる余分な経費を削減することにも繋がります。

■発送代行のデメリットもおさえておこう!

発送代行を利用するうえではいくつかのデメリットも存在します。例えば、自社で発送を行っている場合、顧客情報などは極秘の情報として社外に出されることは考えられません。しかし、発送代行を利用すると発送先として自社の顧客情報を発送代行業者に渡すことになります。もちろん、これらの情報は極秘の情報として発送代行業者から他社に流出されることはあってはならないことですから、契約を行う際に明記されるべきものです。しかし、今まで自社のみで管理されてきた顧客情報を、発送代行業者でも管理することになりますから、情報流出の危険性は高くなると考えられるでしょう。こうした情報流出を防ぐためには、信頼できる発送代行業者を選ぶことが大切になります。
また、自社で取り扱っている商品に関する発送のノウハウが蓄積されにくいでしょう。扱う商品が異なれば、発送に関するノウハウも異なります。EC運営ではいかに早く正確に商品を購入者に届けるかが重要なため、これらのノウハウが蓄積されないのはEC運営会社にとって将来的なマイナスになるかもしれません。また、発送代行業者は自社との契約でこれらのノウハウを学び、同業他社と契約する際にこれらのノウハウを利用することも考えられるでしょう。自社製品のみを扱っているECサイトでは製品で他社との差別化を図ることも可能ですが、他社の製品を扱っている場合、価格競争だけでは顧客を勝ち取ることは難しくなってしまいます。そんなときに差別化できるのが発送ノウハウです。発送代行業者を利用すると、これらのノウハウが自社で蓄積されないだけではなく、他社に流出してしまう危険性もあるということを念頭におきましょう。
ほかにも、一度発送を外注してしまうと再び自社で発送を行うことが難しくなる、自社の流通に最適化できないなどのデメリットも考えられます。つまり、発送はEC運営を行う会社にとってコスト削減の鍵となるだけでなく、他社との差別化を図る重要な要因の一つであると言えます。例えば、同じ値段の商品が1~2営業日内に発送される場合と1週間以内に発送される場合では、より早く商品が手元に届けられる会社が有利です。また、リピーターを獲得するうえでも、発送の質を高めることは重要です。発送の質によって業績にも影響が出ることを十分考慮して、自社流通を行うか発送代行業者を利用するかの判断をすることが必要でしょう。

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■気になる!発送代行にかかるコスト

発送代行では、商品の入庫から購入者へ発送を完了するまでのさまざまな経費がかかります。例えば、商品を保管しておくための倉庫やピッキング・梱包作業などを行うスペースなどの施設使用料があります。繁忙期・閑散期のある商品を扱うEC運営会社では、自社で倉庫を保有すると閑散期に無駄な賃料を払うこととなり不経済です。しかし、発送代行業者は複数の顧客を持つことから倉庫を有効利用することができます。そのため、業者によっては棚貸し、パレット貸しといった商品を保管するために必要な面積・容積でフレキシブルに施設使用料を計算しているところもあるので、相談してみるといいでしょう。
また、大量の商品を保管している発送代行業者では、入庫から発送までの流れを管理するためのシステムを導入しているところが多くあり、これにより、在庫の数を正確に把握し、発送の依頼があった際にスムーズに出庫、発送することができます。そのため、発送代行のコストの中には、これらのシステム使用料や発送までにかかる費用が運用管理費としてかかります。ほかにも、商品を入荷したときに検品して在庫として計上するための入庫費、商品を発送する際に必要な資材費と梱包費、配送費などがかかるでしょう。
発送代行業者を検討するときは、これらの費用の合計、つまり発送代行費用が自社で発送を行うよりも安いかどうかが決め手になります。もちろん、扱う商品の種類やどのくらいの販売数があるかにもよりますが、業務時間の半分以上が発送に追われているようなら発送代行を検討してみるタイミングかもしれません。また、売り上げがある程度伸びると自社だけでは発送業務が追いつかず、それがネックとなって売り上げの向上が図れないことがあります。その場合、発送代行であれば、それによってできた時間を売り上げ増加のためのコア業務に当てられるため売り上げを伸ばす手助けとなる可能性があります。
発送代行を利用することは、発送コストをほかの運営コストとはっきりと切り離すことにもなるでしょう。これにより経費が見える化され、業務の見直し・改善に繋がるかもしれません。また、自社で保有している場合には固定費となる倉庫のレンタル料なども、発送代行業者の場合は商品の取扱い数などによって変動費化させることも可能なため、経費の削減も期待できるでしょう。

■ポイント!発送代行業者の選び方

発送代行業者を選ぶにはいくつかのポイントがあります。まず、すぐにコンタクトが取れる体制が整っていることです。ECサイトやネットショッピングの利点は24時間好きなときにショッピングができることです。そして、一度注文が入れば商品は迅速に発送されなければならず、また急な変更や返品などに対応しなければならないこともあります。そんなとき、パートナーとも言える発送代行業者にすぐにコンタクトが取れなければ商品発送が正しく行われず、EC運営会社の信用に関わることとなるでしょう。ですから、発送代行業者を選ぶ段階でも、実際に業務を依頼した後でも、いつでもすぐにコンタクトが取れる体制が整っていることが大切です。
また、商品内容に合わせた管理体制が整っていることも重要なポイントの一つです。ECサイトで扱っている商品にはさまざまな物があり、それによって保管・発送の方法も変わってきます。例えば、温度管理が必要か、プレゼント包装ができるか、ハンガーでの保管が可能かなど、物流にも多種多様な方法があります。発送代行業者を選ぶには、まず、自社でどのような物流が必要かを明確化し、それに合った物流を得意とする業者を選ぶ必要があるでしょう。また、すでに自社で発送を行っている場合には、発送時におけるこれまでの問題点についても、発送のプロの目でアドバイスをしてくれるような発送代行業者に出会えればベストと言えるでしょう。
最後に、スタッフの教育も発送代行業者を選ぶうえでは重要なことです。発送が問題なくスムーズに行われるのはEC運営を行ううえで不可欠な要素と言えます。そして、大切な商品を実際に取り扱うのは発送代行業者のスタッフです。そして、発送の質の向上はEC運営会社の信用と直結しています。そのため、発送代行業者を選ぶ際にはスタッフがどのような教育を受け、どのように働いているかを確認するようにしましょう。具体的には、発送代行業者では、倉庫見学を行っているところも多いため、契約前に一度倉庫に行ってみることをおすすめします。そして、倉庫見学の際には、商品の保管状態だけでなくスタッフがどのように商品を扱っているかにも注目してみましょう。発送代行業者のスタッフに対する信頼の度合いも、EC運営をする大切なパートナーとして信頼できる関係を築けるかどうかの判断材料の一つとなるでしょう。

■実績のある発送代行業者を選ぼう!

発送は決められた期限内に商品を傷つけることなく購入者のもとに届けなければなりません。そういった意味では失敗の許されない、正確さが求められる業務です。ですから、発送代行業者に業務を委託するなら、実績があり信頼できる業者を選ぶ必要があるでしょう。発送代行業者の中には、アパレルや書籍、サプリメント、食品など得意分野がある場合があります。特別な保管方法や発送方法が要求される商品を扱っている場合、発送代行を依頼できる業者が限られることもあるでしょう。EC運営会社で取り扱っている商品と、発送代行業者の得意とする分野がマッチングしていることも選ぶ際にはポイントになります。
また、EC運営会社などでは発送コストの削減を目的に発送代行業者の利用を検討している会社もあるでしょう。発送代行にかかる費用は細かく分類されています。ですから、これらの費用を細かく明確に提示してくれる発送代行業者にすることが、コスト削減の実現と信頼できる業者を選ぶうえでは重要です。しかし、発送コストを削減できたとしても発送トラブル続きで自社の信用を失ってしまってはその後の経営にも影響するため、信頼関係の構築はコストの削減以上に大切なことと言えるかもしれません。また、発送代行業者を利用すると、発送業務に当てていた時間を売り上げを上げるためのコア業務に費やせるというメリットにも繋がります。そのため、EC運営会社の業績を上げるためにも、発送代行業者の利用は有効な手段と言えるでしょう。
発送代行業者を選ぶ際には、すぐにコンタクトが取れるか、自社の商品にあった物流の管理体制が整っているか、スタッフの教育が十分になされているかなどにも注目してみましょう。倉庫見学を行っている発送代行業者も多いため、商品の保管の状態やスタッフの仕事ぶりなどを見るためにはいい機会かもしれません。ECサイトやネットショッピングではその性質上価格競争が起こりやすいものです。他社との差別化を図る重要な鍵の一つとなり得るのが発送です。ECサイトの利用者からのフィードバックでも発送の質に関する内容は多く、つまり、発送はECサイトの評価に直結していると考えられます。ですから、発送の重要性をしっかり考慮して、実績のある信頼できるパートナーとしての発送代行業者選びは、EC運営会社にとって非常に大切なことです。

 

 

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