ミスを増やさず出荷スピードを上げるために必要な事:清長ストーリー3

倉庫内の通路

清長は、いかにして「ECに強い」と言われるようになったのか?創業からの時系列に沿って、試行錯誤の歴史を紹介しています(全4話中3話目)。

第一話:「ECに強い清長」と言われる理由と、創業から現在までの取り組み

第二話:レビュー対策のニーズと労働環境改善

第三話(本記事):ミスを増やさず出荷スピードを上げるために必要な事

第四話:これからの10年と新しい取り組み

■出荷スピードを上げるには「入庫ルールの徹底」が必須!

現在の店舗運営でもっとも重要なのは「受注から出荷まで」のスピード。レビューで高評価がつきやすくなったり、キャンセル率が下がるなど様々なメリットがあります。そのスピードを最大限に高める為、清長では「入庫ルールの徹底」を行っています。現在清長の倉庫は、バーコードとハンディターミナルで商品を管理しており、出荷の際にも機会と人の目によるダブル~トリプルチェックを行う運用です。

つまり、正しい商品に正しいバーコードが貼られさえすれば、出荷指示を受けた後のミスが起こる確率がほぼ0になります。また、ミスが起こっていない事が前提なので、無駄な作業を減らし、ほぼ自動的な流れ作業でスピーディに出荷までの処理を行う事ができます。

その正しいバーコードを貼るための肝である入庫ルールの徹底の為、入庫の方法について荷主様と徹底的に打ち合わせを行います。出荷品質を高める為に、荷主様の社内での業務フローを変更して頂いたり、似ている商品には違いがわかるよう何か工夫をしてもらう等、商品判別や業務フローのルールを事前にきっちりと決めておくのです。面倒だと思われるかも知れませんが、ここをしっかりと決めておく事で無駄なやり取りも減りますし、出荷スピード・品質は大幅に向上します。

■EC市場の成熟化により、商流が変わってきた

数年ほど前から、楽天市場が牽引してきたEC市場の中でamazonの存在感が圧倒的になり、もはやネットで売っていない物は無いような状態です。少し前までは「出せば売れる」というように、商品SKU 数が重要な時代でしたが、競争も増えてきた今はSKU 数よりも「仕入れ力」が重要になってきました。販売力よりも商品力、価格競争力が重要になったとも言えます。

これが意味する所は、商流がメーカーに近いほど強いということ。メーカーでなければOEM や独占契約となりますが、その場合はロットが増大してしまうため、今までの小売だけでは売り先が足りずに卸事業を始めるなど、新たな売り先を探す例もあります。また、メーカーも商流に拘らずに自社で小売に取り組む事も。

そこで物流会社に「マルチチャネル指向」が求められるようになります。EC に特化する所からスタートした清長ですが、卸会社や小売店、家電量販店、雑貨店向けの納品手法などにも取り組む事になりました。

■少ない労働力で、いかに生産性を高めるか

マルチチャネル化に対応するためには、生産力の向上が不可欠です。そのために、先ほども少し紹介した通り、清長では働きやすい環境作りを進めています。

その結果として、少ない労働力で高い生産性を上げ、働く人の満足度を高めつつモチベーションに影響されない環境がようやく出来てきました。スタッフさんへの指示の出し方、任せ方、配置一つ一つ、試行錯誤を繰り返しながら今の形になっています。

例えば誤配を防ぐ取り組の一環として実施している5S 活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)にしても、うまく運用出来るようになるまでには数年を要しました。

物流倉庫内での5S活動

5S活動の一部として、商品に混入してしまう恐れがあるハサミやカッターは、商品への混入対策としてコードをつけて使用者の身につける運用にしています。その他倉庫内で使用する備品は全てナンバリングされ、決まった場所から持ち出し、決まった場所に返却するルールです。倉庫内への持ち込み品にも制限があり、出入りの際には全ての品物のチェックを行い、忘れ物などを防止します。

物流倉庫内での5S活動2

また、在庫情報はWMS で管理しているため、在庫商品の収納場所は固定する必要がなく(フリーロケーション)、無駄な空きスペースを削減して効率的な保管を実現しています。通路の幅も、商品に必要な台車やフォークリフト等の運用機材に応じ、必要最低限の幅で棚配置しています。こちらも生産力をあげるための取り組みの一つです。

こういった取り組みを行う事で、現在千葉県、茨城県を中心に7つある倉庫全体で均等なクオリティを保ち、誤出荷を殆ど起こさずに安定したスピード配送を実現できています。

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