物流センターとは?その機能や種類、業務についても徹底解説!

物流は現代の経済活動には欠かせない存在です。しかし、物流の具体的な仕組みを理解している人はそれほど多くはないでしょう。物流の中心的な役割を担っているのは、さまざまな機能を持つ物流センターと呼ばれる施設です。生産者から消費者へ安定した商品の供給を足元から支え、さまざまな機能と種類をあわせ持つ物流の拠点といえるでしょう。そこで今回は、物流センターの機能や種類について解説し、一般的な業務の流れや内容なども説明します。

■物流の拠点!物流センターの機能とは?

物流センターとは、物流に関する次の5つの機能を持つ施設です。「保管」は商品を出荷するまで保管・管理する機能です。また保管している商品を、消費者や小売店のもとに配送する「輸送」の機能も持っています。「荷役」は商品の入庫や出庫に関する機能で、商品のピッキングや配送の仕分けなども含まれます。さらに、商品を保護するための「包装」も機能の一つです。「流通加工」は生産段階を終えた商品に流通段階で加工を施す機能です。この5つの機能が正常に働くことで、生産者から消費者へのスムーズな物流を実現しています。

■5種類の物流センター!その役割は?

一口に物流センターといっても、役割や仕組みなどによって5つの種類に分けられます。「配送センター」はトラック輸送の拠点になる物流センターで、一定のエリア内の配送を担当します。「デポ」は卸売業などの配送を担う拠点で、配送センターより小型です。「DC(Distribution Center)ディストリビューション・センター」は在庫を保管するのが主目的の物流センターで、1つの企業専用に設置されているのが一般的です。それに対して「TC(Transfer Center)トランスファー・センター」は在庫を持たない物流センターで、コンビニなどの大型量販店チェーンなどが設置しています。「PC(Process Center)プロセス・センター」は加工をメインとしており、スーパーマーケットなどへの納品を行う物流センターです。

■立地による分類!生産立地型倉庫と消費立地型倉庫

立地によって、物流センターや物流倉庫は「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」に分類できます。商品の生産地に近い場所にある場合は生産立地型倉庫です。生産地に仕入先が多くある場合、そこに設置することによって配送にかかる時間やコストを削減できます。一方で消費立地型倉庫は消費地に近い場所に設置されています。消費地に多くの販売先がある場合に採用されることが多いでしょう。販売先に近い分だけ、受注が遅れた場合でも配送を間に合わせやすいメリットがあります。このように設置場所は、仕入先と販売先のバランスによって決めるのが基本です。

■物流センターで行われる業務の流れは?

物流センターには基本的な業務フローがあります。まず工場や仕入先から商品を入荷して、入荷伝票をチェックします。次はその商品を仕分けしてから、指定の棚に保管する作業です。そして受注の知らせや出庫の指示があったら、商品を棚から取り出すピッキングを行います。その後の流通加工では、商品への値札付けなどの加工を実施します。完了したら受注情報と合っているか検品が必要です。問題がなければ包装や梱包をして、出荷のための仕分けに取りかかります。出荷準備が整った商品は納品先へ配送されます。

■商品を受け入れる業務!入荷

入荷は、自社工場や仕入先から送られてきた商品を受け入れる業務です。商品だけでなく納品書も届くので、商品の内容に間違いがないか確認します。具体的には商品の品番が納品書に記載されている品番と合致するか調べていきます。品番だけでなく数量や製造日などもチェックの対象になります。それらを正確に確認するため、一部やすべての商品を開封するケースもあります。大量に入荷すると慌ただしくなるため、入荷予定のデータを事前に受け取り、作業者の割り振りなどを済ませておくのが一般的です。

■商品の貯蔵や管理をする業務!保管

保管は商品を貯蔵・保管するための業務です。また余分な在庫を抱えたり、品切れを起こさないように管理することも業務の一環です。入荷した商品をそれぞれ割り当てられた棚に置いていきます。過不足の確認やピッキングを行いやすいように配置することがポイントです。また商品の品質が低下しないように、温度や湿度の調整もしなければなりません。盗難や紛失がないように警戒することも大切です。このように、必要に応じて出荷の準備を始められる状態を保つために、さまざまな点に配慮する必要があります。

■商品を取り出して揃える業務!ピッキング

ピッキングとは受注情報や出荷伝票に従って、保管している商品を取り出して揃えることです。ピッキングの進め方には、摘み取り方式と種まき方式があります。前者は受注先ごとに必要な商品を取り出していく方式です。注文数が少なく商品の種類が多いケースによく採用されます。後者は商品ごとに取り出してから受注先ごとに仕分けていく方式です。こちらは商品の種類が少なく注文数が多い場合に適しています。保管しておくスペースのほかに、仕分けをするためのスペースも確保しなければなりません。

■さまざまな加工を施す業務!流通加工

タグ付けやラベル貼りなど、小売店で行うような加工を物流センターでも実施します。その他にセット商品の箱詰めやハンガー掛けなど、加工の種類は非常に豊富です。魚や肉を解体して袋詰めにする作業なども該当します。物流センターで加工を済ませておけば、小売店は販売に集中できるようになるので、全体としての効率化を図れます。既存の商品に付録をつけるなど、付加価値を加えるような加工を施すケースもあります。これにより販売を促進する効果が期待できますし、通常より高い価格での販売も可能になります。

■商品の品質や数量のチェック!検品

出荷前の検品では、商品の品質や数量を点検します。ピッキングと加工を済ませた商品を、受注情報と照合して間違いがないか調べるのです。間違って出荷すると、納品先に大きな迷惑をかけることにもなりかねません。信用を損ねると今後の取引に影響することもあるので、非常に重要な業務といえます。そのためミスが生じないように、ラベルをスキャンすることで簡単にチェックできるようにするなど、システム化しているケースも少なくありません。

■商品を包む3種類の業務!包装・梱包

包装や梱包には3種類あり、それぞれ目的が異なります。最も小規模なものは個装と呼ばれており、商品一つひとつが対象です。熱や湿気などの外的要因から、商品を保護して品質の低下を防ぎます。それに対して外装は商品をまとめて詰めたもので、輸送の単位にもなります。落下や衝撃などから商品を守るのが目的なので、使用するのは段ボールなどの丈夫な素材です。内装は個装と外装の中間にあたり、個装の商品をまとめて包みます。内装を施したものは、スーパーマーケットなどでパック商品として販売されることが多いようです。

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