雑貨の発送代行・物流委託を依頼する際の流れと注意点について

2016年に実施された経済産業省の統計によると、国内BtoC-EC市場規模は15.1兆円と、前年の13.7兆円から9.9%もの伸びを見せています。2010年の7.7兆円と比べると2倍以上の伸びです。またCtoCでみてみると、2016年度の市場規模は3,458億円、2012年に誕生したフリマアプリの市場規模3,052億円となり、ますます拡大傾向にあります。企業から個人まで、ネット通販があたりまえになったことで、会社規模、そして法人個人を問わず発送管理作業の効率化が求められます。そのような需要にともない、以前は大きなECショップだけが利用できた「発送代行サービス」が、個人運営のECショップでも気軽に利用できるようになってきています。

発送代行というと、単に「梱包して発送する」というイメージかもしれませんが、最近の発送代行サービスは、いわば「物流代行」サービスです。梱包発送はもちろん、「商品の入荷」「保管」そして「返品」まで委託できるところも多いです。

この記事では雑貨の発送代行を例にとり、発送代行サービスが行っている代行業務の一連のながれと、代行業者を選ぶ際の注意点を説明していきます。

■雑貨の入荷は少量多品種という特徴がある

数ある商品の中でも雑貨というのは他の商品と比べて品数がとても多く、入れ替わりも比較的早い商品です。そのため、雑貨を販売するECサイトを運営している店舗の荷受け作業の特徴は、少量多品種であったり、ネット通販と販売店への卸が混在したりといったものがあります。発送代行会社によってはあまりネット通販での取り扱い実績がない場合があったり、またその逆もあったりしますので、代行サービスを検討している場合、事前にどの程度実績があるか調べておくようにしましょう。

また、一口に発送代行会社といってもアパレルが得意な会社、食品関係が得意な会社、雑貨などが得意な会社といった具合に得意分野が異なる場合があります。仕入れ商品のスピードに関わってくることがありますので、よく確認しておく必要があります。

■雑貨のサイズはさまざま。保管には多種多様な収納方法が必須!

雑貨は非常に多種類の商品があるため、そのサイズはさまざまです。他のアパレルや家電といったような商品よりもその商品サイズの振れ幅が大きいため保管する時に困ることがあります。自社で行っているような場合だと、限られた人員と限られた面積で保管を行わなければならないので、時には商品同士のサイズの相性が悪く置き場所に困るということもあるかもしれません。しかし、発送代行会社であれば多種多様な収納方法を可変的に組み合わせて収納できる設備やノウハウをもっています。自社で行うよりも時間も人件費も少なくてすみますので、このような場合にはアウトソーシングした方が結果的に安くすむこともあります。

■納品先によっては検品などに細かなレギュレーションがあることも

検品や流通加工といった発送に必要な業務も多くの代行サービス会社が行っています。販売先が個人であればそれほど問題ありませんが、卸を行っている場合、納品先が大手家電量販店や雑貨小売りチェーン店などですと、非常に細かな部分までレギュレーションが決められていることがあります。時には卸先の基準をクリアしていないと受け付けてくれないケースもありますので注意が必要です。
このような場合にでも、その卸先にすでに納品した経験を持っている発送代行会社であれば安心して任せることができます。自社で行うと基準をクリアするかどうか心配しなければなりませんが、何度も取引経験がある物流会社を選ぶことでこうしたリスクを減らすことができるというメリットがあるのです。

■安定した出荷を行っているかどうかが大事

商品の受注を受けてから、出荷までには商品を在庫から選び出すピッキングを行い、梱包、発送となります。自社だけで対応していると、その対応能力は発送代行会社と比べると弱いので、1度に大量の注文が入ってしまうと対応能力を超えて商品の発送が滞ってしまったり、ミスしてしまったりといった事態を招いてしまうこともあります。発送代行会社の中には受注からピッキング、発送まで一元管理して効率よく行うシステムを導入している会社もありますので、そういったリスクは極めて小さくなります。商品は必要としている人や会社のもとに届かないと意味がありません。発送代行会社を選ぶときは価格の安さだけでなく、安定した出荷を行っているかどうかもよく見極めましょう。

■返品・棚卸まで対応してくれる物流代行会社を選ぼう

物流とは基本的に商品を必要とする人や会社へ届けることを意味していますが、時には商品に問題があったり、売れ残ったりすると返品されることがあります。個人からの返品であれば少量ですみますが、卸先から返品されるとたくさんの量を一度に返品される可能性があり大変です。返品されたものが再度使用できるものであった場合、在庫に繰り入れることができますが、このような作業も発送代行会社であればスムーズに対応してくれます。棚卸し業務は雑貨のように多品種を扱う店舗では非常に時間がかかることがありますが、アウトソーシングを利用することによって素早い商品登録につなげることが可能なのです。

[監修]

 坂上 哲也、(経営コンサルタント)

建築士として起業後、インターネット日本上陸を機にIT導入支援コンサルティング会社設立。インターネット黎明期よりSEOやアクセス解析を始めとするWebマーケティングに取組み、独自の経営視点も併せ中小企業および店舗のための勝てるウェブ戦略立案が主業務。

保有資格:二級建築士、ウェブ解析士マスター、情報セキュリティ管理士

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